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積み木でクリスマス!

2月1回目のテーマは『四角』で、

積み木のツリーと家づくりをしました。

 

今回の活動は、改めて『積み木の幾何学的意義』を感じました。

特に感じたのは、家づくりの『屋根』の部分です。

僕自身、WAKUBLOCKに出会って感動した事の1つが、この『屋根』でした。

立方体と二等辺三角柱で90度の角度の

とても美しい三角形の屋根が出来上がった時には、『なるほどねぇ~!』『すごいなぁ~!』と

とても感動したことを今でも覚えています。

そして、これは自らの手を動かし、実体験する、

『究極の幾何学学習』であるとも感じました。

 

“正方形の半分は直角に等辺三角形”という、

大人にとっては当たり前の理論を、

子ども達は実体験を通して、感覚的に直感するのです。

今回、初めて屋根を作る子ども達も、

最初は先生が先導して作っていても、

2段目あたりからは、3歳の子でも、直感して自分で積んでいきます。

 

(むしろ、より小さな子の方が直感する力は強いかもしれません。

 

そして、何といってもWAKUBLOCKのこだわり抜いた精度がなくしては成り立ちません。)

極端な話になるかもしれませんが、こんなエピソードがあります。

以前年少からアトリエに通っていた子が、年長になり発達障害が見つかりました。

療育センターで発達診断をしてもらったところ、

言語理解などが実年齢(当時6歳)より低いことが判明したのですが、

そのテストの中に積み木が積んである絵を見てその数を答える

という空間認識能力のテストがあり、その能力は10歳を超えていたというのです。

 

診断した先生から、『何か特別なことをされていますか?』とお母さんが聞かれたので、

『特にお勉強はしていませんが、しいて言えばアトリエというところで、

積み木で遊んでいるくらいですかね』と答えたらしいです。

 

後日、その話をお母さんがして下さり、『このアトリエのおかげです!』と、

とても嬉しそうに教えて下さいました。


子どもにとっては『遊び』は『学び』、『学び』は『遊び』。

 

教育的意味があり、それでいてのめり込むほど楽しい『遊び』

という環境を与えてあげることが、大人の最大の責任だと思います。

 

そんな場所になれるよう、これからも楽しい『遊び』を提供していきたいと思います。