12月1回目のテーマは『四角』で、
“積み木のツリーと家づくり”をしました。
今回の活動は、改めて『積み木の幾何学的意義』を感じました。
特に感じたのは、家づくりの『屋根』の部分です。
僕自身、WAKUBLOCKに出会って感動した事の1つが、この『屋根』でした。
立方体と二等辺三角柱で90度の角度の
とても美しい三角形の屋根が出来上がった時には、『なるほどねぇ~!』『すごいなぁ~!』と
とても感動したことを今でも覚えています。
そして、これは自らの手を動かし、実体験する、
『究極の幾何学学習』であるとも感じました。
“正方形の半分は直角に等辺三角形”という、
大人にとっては当たり前の理論を、
子ども達は実体験を通して、感覚的に直感するのです。
今回、初めて屋根を作る子ども達も、
最初は先生が先導して作っていても、
2段目あたりからは、3歳の子でも、直感して自分で積んでいきます。
(むしろ、より小さな子の方が直感する力は強いかもしれません。
そして、何といってもWAKUBLOCKのこだわり抜いた精度がなくしては成り立ちません。)
極端な話になるかもしれませんが、こんなエピソードがあります。
以前年少からアトリエに通っていた子が、年長になり発達障害が見つかりました。
療育センターで発達診断をしてもらったところ、
言語理解などが実年齢(当時6歳)より低いことが判明したのですが、
そのテストの中に積み木が積んである絵を見てその数を答える
という空間認識能力のテストがあり、その能力は10歳を超えていたというのです。
診断した先生から、『何か特別なことをされていますか?』とお母さんが聞かれたので、
『特にお勉強はしていませんが、しいて言えばアトリエというところで、
積み木で遊んでいるくらいですかね』と答えたらしいです。
後日、その話をお母さんがして下さり、『このアトリエのおかげです!』と、
とても嬉しそうに教えて下さいました。
子どもにとっては『遊び』は『学び』、『学び』は『遊び』。
教育的意味があり、それでいてのめり込むほど楽しい『遊び』
という環境を与えてあげることが、大人の最大の責任だと思います。
そんな場所になれるよう、これからも楽しい『遊び』を提供していきたいと思います。